学力低下で世間を騒がせている「新学習指導要領」が、ついに、小・中学校で実施されました。また、高校も揃って平成15年12月に改定が行われました。住宅金融公庫の“ゆとりローン”で失敗した政府が今度は“ゆとり教育”を目指すものです。
後述する通り、その思想はすばらいいものですが、小中学校を卒業した子供たちが本当に将来の人生の中で全く比較される事無く暮らせる良い社会を考えているかの様に、偏差値で問題となった比較と言う概念が教育の中からも取り去られ、また、教育に掛ける時間は欧米先進諸外国の60%程度しか無く、さらに高校版も加わり教育界や現実社会の実情からの乖離が大きく自己矛盾を含んだ、結果的に保護者の方を迷わせ、塾に子供たちを送り込まざるを得ない状況になっています。
具体的には、学習内容が3割ほど削減され、それと同時に教科書内容も大きく変わりました。また、「総合的な学習の時間」という今までになかったものが採り入れられます。完全週5日制が実施されて毎週土曜日は学校がお休みになります。「新学習指導要領」では従来家庭で行うべき社会との交わりを学校でやり、学校でやるべき勉強が取り残される結果となり、塾に通って勉強をせざるを得ない子供たちが増えました。
文部科学省は、この変革を「暗記に頼る詰め込み教育」から「生きる力を育てる教育」への変革と位置付けています。
「新学習指導要領」とはどういう内容なのか、これにより文部科学省のいう「生きる力」が本当に育って行くのか、こうしたことを以下に保護者の皆様方にご理解頂ける様に説明します。
記憶力の落ちたリストラにあえぐ中高年ですらパソコン等の職業訓練の為に覚える事が多いのに、本学習指導要領では、折角の若い記憶力の良い時期にその有効な記憶力を使わない仕組みになっていますので、果たしてこの教育方針に従うべきかどうか疑問を持つところです。その一方、私立等では独自のカリキュラムで今まで以上の学力を目指すところもあます。
結論的に考えると、新指導要領がどうのこうのより、公立学校の教育現場の状態を追認して、教師が指導要領との乖離で焦りや罪悪感を持つ事を無くしたと言うのが実情だと考えられます。教育の場にも二極化現象が発生し”とにかく義務教育だけ終わって欲しい見捨てられた落ちこぼれ”と”エリート教育”にはっきり分かれてしまったとか言い様がありません。
学習塾通いに関する是非はありますが、私ども実際に教育している人間から見ていると、その状況がはっきり解り、小中学校で何も解らず(ちょっと言い過ぎかもしれませんが)中間的な成績で来て、大学との繋ぎになる高校で初めて実情を知ってあわてると言うのが姿です。
現在でも既にその兆候は現れていますが、小学校から始まる指導要領の延長線上の低いレベルに大学をもって来て、大学院大学を作ってこれを従来の大学の代用とせざるを得ない状況かと思います。
これら一連の流れはいつまでも生徒を繋ぎとめておくと言う、高齢化による若年人口の減少に対抗する教育機関の利潤追求にはなかなか良い仕組みかとは思いますが、若い時の純粋な記憶力の良い頭に何も覚えさせず、中高年になって職業訓練で年老いた頭に叩き込むのはどちらが効率的か皆さんもお解かりでしょう。
各方面からご意見があることと思いますが、あくまでも本件はAYM個別指導校独自の見解であることを申し添えます。
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